<人>がブランド

社員インタビュー

企画・意匠設計 馬場 芳美
東急ステイ銀座(新築/デザイン監修・FF&E)

お客様のブランドイメージを最大限に活かしたデザイン提案を行うことを重視しています。

-改修の内容、コンセプトは?

銀座駅徒歩3分という好立地に計画された「東急ステイ銀座」。当社は、設計からデザイン監修、FF&Eまでを担当させていただきました。

銀座は、百貨店やハイブランドショップ、新しい商業施設が相次いでオープンしている注目のエリアです。
交通利便性の高い立地を生かして、ビジネスだけでなく観光目的など幅広い層のゲストが集まることを見越して計画されました。

デザインコンセプトは“Superior Casual”と掲げました。
<Superior=上級の、上質の、Casual=ふだん着の・さりげない>という言葉の意味が表すとおり、銀座にふさわしい上質さと、東急ステイらしい気軽さの両立を狙い、大人が選ぶ上質な普段着のようなホテルを目指しました。

共用部のコンセプトは“Simple Japanesque”(シンプル・ジャパネスク)です。「和の灯り」をモチーフにした大型の照明器具や、市松模様をアレンジした飾り棚、ひし形をモチーフにしたフロントカウンターなどで和のニュアンスを表現しました。

32㎡のエクゼクティブダブル。広々とした上質な空間

客室は“Simple,Contemporary,Sensitive”をキーワードに掲げ、ホワイト、ベージュ、ブラウンを基調にソファやネイビーのクッションをアクセントカラーにしました。

ナイトランやダウンライトで陰影を作り出し、上質で落ち着きのある大人の空間を表現しました。織物クロスのアクセントウォールやキッチンに用いたモザイクタイル、ウォルナットの突板の家具など、素材感あふれる上質な材料を厳選して採り入れ、銀座の地にふさわしい本物志向のゲストにも選ばれる空間を意識してデザインしました。

32㎡のエグゼクティブダブルは、洗い場付のお風呂やウォルナットの無垢材を採用するなどワンランク上の滞在を楽しめる空間となっています。

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ベッド横の照明が陰影を生み出す

-印象に残っていることは?

ビジネスだけではなく観光目的のゲストの利用が見込まれたため、どちらにも対応できるプラン作りをすることが一番重要なポイントでした。

スペースを最大限に有効活用するために、レイアウトを何通りも提案し最適なプランを作り上げていったことが一番苦労したところです。

32㎡のエグゼクティブダブルは、プロジェクトチームのメンバーでタイのバンコクにホテル視察へ行きって体感したことを参考にしながら、レイアウトやデザインを検討しました。

この海外視察を経てグローバルな視点からデザインを考えることを学びました。

アートワークにもひし形のモチーフを採用

ウォールナットの一枚板デスク

-デザインをする上で重視したことは?

東急ステイチェーンは “自分の時間を大切に使いたいと願うお客様に提供したい”“自分らしく暮らすように滞在してもらいたい”という点をブランドコンセプトとしていて、とても大切にされています。

私たちはまずそのコンセプトを確認することから始め、さらに価値をプラスすることを考えてデザイン作業を行いました。
また、銀座にホテルを構えるということは東急ステイにとって一つの大きな到達点でした。

東急ステイのフラッグシップとなるような洗練されたホテルでありながら、我が家のようにくつろいで、自分のスタイルで滞在できるという東急ステイのブランドイメージを最大限に引き出すよう工夫しました。

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