

宮下:
はじめにコンペのオリエンテーションをしたのが2024年9月。その約1ヶ月後にデザインを提案していただきました。
持田:
はい。デザイナーである自分の他、施工に関する部分は営業や制作担当と協力しチーム体制で臨みました。デザインテーマである「優雅×ブロッサム 物語の華が開花する」は、実はすぐに思い浮かびました。〈中納言〉の由来となっている『堤中納言物語』(※平安時代の書)はもちろん、代表のメッセージに「コース料理はひとつの物語」という言葉があり、“物語”という言葉が印象的だったんです。そこに「ハレの日」らしい華やかさも持たせたく、このテーマに行き着きました。
宮下:
企画書を拝見したあと、早い段階で全員が御社の提案に賛同しました。〈中納言〉の世界観に対する理解も素晴らしいですし、デザインも洗練された“抜け感”を感じました。横浜ベイエリアという土地柄、若い方のデートの場としてもご利用いただければという思いがありました。実際、この空間ならデートにもぴったりだと感じています。
持田:
ありがとうございます。〈中納言〉らしい“和”の雰囲気と、文明開化の舞台らしい “洋”の要素を融合することで、洗練されたモダンさも表現できたと思います。さらに、テーマに合わせて「花」のモチーフを随所に散りばめました。天井には花びらを思わせる曲線を重ね、そこにすだれをシャンデリアのように吊るすことで、華やかさと独自性を演出しています。
宮下:
他にも、オープンフロアに設けた半個室の仕切りにすだれを採用していますよね。すだれの種類を選ぶため、福岡県のショールームまで弊社社長も出向きました。〈中納言〉と〈SPACE PARTNERS〉、みんなで素材にもこだわり抜きました。
持田:
〈中納言〉の皆さんは、デザインの細部にまで真剣に向き合い、積極的にアイディアを出してくださいました。いただいたインスピレーションをデザインに落とし込むことで、一緒に空間を創りあげたという実感があります。








